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津軽言語学

津軽弁辞典

~やんで【yannde’】
相当する分量。【例】じぇんこ・やんで・けぇ=お金の・払った分だけ・食べろ。
やぁね【ya’(:)ne(:)】
口語いいんだよ。【例】そいだっきゃ・やぁねぇ=その事は・いいんだよ。
やぁやど【ya’(:)yado】
(弘前の)ねぷた。かけ声が「ヤーヤドー」であることから。
やーやどー【ya’:yado’:】
口語弘前ねぷたの「行進」のかけ声。
やがくる【yagaku’lu】
<ラ五段>奪い合いのけんかをする。
やかやかど【yaka’yakado’】
図々しくも堂々と。
やぎば(焼ぎ場)【yagiba’】
火葬場。
やし(香具師)【ya’si】
ヤクザ、ちんぴら。【参】原義は露天商の場所割りをし、世話をする人。
やすくせぇ(安臭い)【yasukuse’(:)】
<グ>安くさい、安っぽい。【例】この・ふぐ、やすくせして・まいね=この・服、安くさくて・駄目だ。
やすめる【yasume’lu】
<マ下一>いじめる。
やっけ【ya’kke】
外套、薄手のジャンパー。
やっけぇ【yakke’(:)】
<グ>柔らかい。【対】かでぇ。【例】なんぼ・やっけぇ・にぐ・だば=なんて・柔らかい・肉・だろう。
やっと【ya’(t)to】
すぐに、早く、早急に。【例】あさま・やっとに・いぐ=朝・早く・行く。
やっとあに(やっと兄)【yattoani’】
弟妹と年が離れた兄。ようやく兄となった人。【参】やっと+あに(兄)。
やっぱはまり【yappahama’li】
(関係がないのに)仲間に入りたがる人。【派】やっぱはまる(動)=(半ば強引に)仲間に入る。
やっぱはまる【ya’ppahamal`u】
<他・五段>(無関係なのに)仲間に入る。
やなさって【yanasatte’】
あさっての翌日。【参】明日・あさって・やなさって・しあさって
やばつぃ【ya’(n)bachi(:)】
<グ>汚い。「やばつぃねぇ」の略。
やばつぃね【ya(n)bachine’(:)】
<グ>汚い。【例】ずんぶ・やばつぃねぇ・やづだば=随分・汚い・奴だなぁ。
やへる(痩せる)【yahelu’】
<自・下一>痩せる。【例】あれぇ、あの人、あぁ・やへで・まってぇ=あらまぁ、あの人、あんなに・痩せて・しまって。
やま(山)【yama’】
①岩木山。②「お山参詣」の囃子。③(一般の)山。【参】さんけぇ(名)=お山参詣。
やむ【ya’m】
<自・五段>痛む、病む。【派】やめ(形)=痛い。
やめ(痛)【yame’】
<グ>痛い。【派】やむ(動)。【例】腰・やめして・まいねぇ=腰が・痛くて・駄目だ。
やめる(痛める)【yame’lu】
<自・下一>→痛い。【派】やむ(動)。【例】腰・やめして・まいねぇ=腰が・痛くて・駄目だ。
やんずなし【ya(n)zuna’si】
頭の回転が鈍い人。【派】やんずねぇ(形)
やんずねぇ【ya’nzune(:)】
<グ>頭が悪い、馬鹿だ。頭の回転が鈍い。【同】ほんずねぇ。
やんぶ(藪)【ya(n)bu’】
深い雪藪。

ゆ(湯)【yu’】
①風呂、銭湯、温泉。【例】どさぁ?ゆさぁ!=どこへ?風呂屋に!②お湯。
ゆっこ(湯っこ)【yukko’】
①風呂、銭湯、温泉。②お湯。【例】ゆっこ・わがしてけぇ=お湯を・沸かしてください。
ゆったど【yu(:)tta’do】
ゆったりと、のんびりと。【例】ゆったど・ながまりへ=ゆったりと・脚を崩してください。
ゆりぃ【yuri’(:)】
<グ>緩い。【対】ゆるぐねぇ、きつぇ。
ゆるぐねぇ(緩ぐねぇ)【yulu’gune(:)】
<グ>きつい、大変だ。【参】ゆるぐ(緩く)+ねぇ(ない)
ゆんべ(夕べ)【yu’(n)be】
昨夜、昨晩。「きな」の「ばげ」。

ようたいねぇ(用足いねぇ)【yo’:taine】
<グ>使い物にならない。役に立たない。
よえぇ(弱ぇ)【yoe’(:)】
弱い。【対】つえぇ。【同】ようぇ。【例】わ、さげ・よえぇ・はんで=俺、酒・弱い・から。
よぐきたじゃ【yo’gukitaja】
口語よくぞおいでになりました。
よぐたがり(欲集れ)【yogutaga’le】
強欲な人。【同】ほいどたがり。
よげ(余計)【yoge’】
①(量が)多い。②余計に。
よげしゃべり(余計喋り)【yogeshabe’li】
おしゃべりで、余計なことまで言ってしまう人。
よごす【yo’gosu】
口語(普通はこの前に「なも」(何も)等を付けて)いいえ結構です。要らないです。
よごす【yo’gosu】
口語良いです。【例】まま・くっても・よごす・か=ご飯を・食べても・いいです・か。
よっこ(用っこ)【yokko’】
用事。【例】よっこ・ある・はんで=用が・ある・から。
よっためぐ【yo(t)tame’gu】
<自・五段>ヨロヨロする。【例】あの・じさま、よっためぇで・あさいちゃぁ=あの・お爺さん、よろよろと・歩いていた。
よで【yo’(n)de】
末っ子。
よばる【yo(n)balu’】
<他・五段>呼ぶ。【例】はやぐ・よばって・こいへ=早く・呼んで・きてよ。
よへる【yohelu’】
<他・下一>寄せる。片付ける、どかす。【例】えの・めの・くるま、よへで・けぇ=うちの・前の・車、どかして下さい。
よみや(宵宮)【yo’miya】
神社や寺で行われる夜の大祭、宵宮。中でも、「大円寺のよみや」は、弘前市内で最大規模である。
よめっこ(嫁っこ)【yomekko’】
嫁、妻。
よる(酔る)【yo’lu】
<自・五段>酔う、酔っぱらう。【例】よて・まる=酔って・しまう。
よろた【yolo’ta】
腿(ふともも)、大腿部。【同】ももた。