津軽言語学
津軽弁辞典
か
- ~けぇ(回)【~ke’(:)】
- 名~回。【例】いっ・け=一・回、に・け=二・回、さん・け=三・回。
- かぁ【ka’(:)】
- 口語(相手に物を渡すときの)ほらよ。【例】かぁ、けぇ=ほら、食べなさい。
- かぁっ【ka’:】
- 口語(低い声で、あきれながら)あれまぁ。
- かいる(壊いる)【ka’ilu】
- 動<自・上一>(物が)壊れる。【例】かいで・まったじゃぁ=壊れて・しまったよ。【派】かす(自)。
- かがさる【kagasa’lu】
- 動<ラ自五>(ペンなどが、インクが入っていて)書ける状態にある。(帳簿などに)書くこととなる。
- かぐじ(垣内)【kagu’ji】
- 名家の裏庭。
- かげる【kage’l】
- 動<他・五段>(車やバイクで人や動物を)轢く。【参】ひっぱる(動)=運転する。
- がさえび【gasae’(n)bi】
- 名シャコ。【参】身の大きさの割に殻の量(=がさ)が多いことから。
- がささなる【gasasa’nalu】
- 動<自ラ五>量が多くてかさばる。【例】がささなる・はんで・なげなが=かさばる・から・投げなさいよ。
- かさぴた【kasapita’】
- 名瘡蓋(かさぶた)。
- かさらっと【kasala’tto】
- 副サラッと、少量。【同】さんじゃらっと。
- かしがる【kasiga’lu】
- 動<自・五段>斜めに傾く。【例】かしがって・まっちゃぁ=傾いて・しまっている。
- かす【ka’su】
- 動<他・五段>(物を)壊す。【例】さら・かせば・まね・はんで=皿を・壊すと・いけない・から。
- かすべ【ka’sube】
- 名(魚の)エイ。津軽では煮付けにして食す。
- かだくら【kada’kula】
- 名頑固者。【派】かだくらだ(形動)。
- かだふた【kada’futa】
- 名(靴下など、2つ一組のものの)片方。
- かだる【kada’lu】
- 動<自・五段>仲間に入る。【派】かでる(動)=仲間に入れる。
- かだわ【kada’wa】
- 名半身不随で、片足が動かない人。
- かちゃくちゃね【k`achakucha’ne(:)】
- 形<グ>イライラする様子。
- かちゃぺねぇ【ka(c)chapene’(:)】
- 形<グ>(体格が)小さい。
- かちゃましぃ【k`achamasi’(:)】
- 形<シグ>邪魔である様子。
- かちゃます【ka(c)chama’s】
- 動<他・五段>(人や人の心を)かき混ぜる、混乱させる。【派】かっちゃましい(形)=邪魔だ、イライラする。【同】かます。
- かっ【ka’】
- 口語(相手に物を与えるときに)ほらよ。【例】かっ、けぇ=さぁ、食べなさい。
- かつげだ【ka(t)tsugeda’】
- 形動貧弱だ、痩せている。
- がっこ【ga’kko】
- 名水、お冷や。
- かっちゃ【ka’ccha】
- 名裏返し。【例】ふぐ・かっちゃ=服が裏返し。【音】かっちゃ(名)=お母さん。【参】かっぱ(名)=逆さま。
- かっちゃ【ka’ccha】
- 名お母さん。【対】とっちゃ=お父さん。【同】あっぱ、おが。【音】かっちゃ=裏返し。
- がっちゃぎ【ga’cchagi’】
- 名きれ痔。
- かっちゃぐ【kaccha’g】
- 動<他・五段>引っ掻く。【例】ねごさ・かっちゃがいだ=猫に・引っかかれた。
- がっちゃめぎ【gacchamegi’】
- 名(雪解けでや雨で)道がぬかるんだ状態。【派】がっちゃめぐ(動)=道がぬかるむ。
- がっちゃめぐ【gacchame’gu】
- 動<自・五段>(雪解けや雨で)道がぬかるむ。【例】けんど・がっちゃめぃで・まっちゃぁ=道が・ぬかるんで・しまっている。
- がっちゃんこ【gaccha’nko】
- 名ホッチキス。
- かっちょ【ka’ccho】
- 名家を吹雪から守る防雪柵。
- かっつぐ【kattsu’gu】
- 動<他・五段>追いつく。【例】あにさ、じゃま・かっつぐ・んでねぇな=お兄さんに、背が追いつく・んじゃぁないですか。
- かっぱ【ka’ppa】
- 名逆さま。【参】かっちゃ(名)=裏返し。
- がっぱ【ga’ppa】
- 副①たくさん、どっさりと。【同】がっぱど。②すごく、たいへん。
- がっぱ【ga’ppa】
- 名空き缶に紐を付けて足の下に履いて紐を持ち、竹馬のようにする遊び。
- がっぱ【ga’ppa】
- 名女児用の高下駄、ぽっくり。
- がっぱど【gappa’do】
- 副たくさん、どっさりと。広範囲で。【例】じぇんこ・がっぱど・もっちゃぁ=お金を・どっさりと・持っている。
- かっぽ【ka’ppo】
- 名(水たまりや川に)靴が浸って中まで水が入ってしまうこと。
- かでぇ【kade’(:)】
- 形<グ>堅い。【対】やっけぇ。【例】かでして・かいねぇ=堅くて・食べられない。
- かでる【kade’lu】
- 動<他・下一>仲間に入れる。【派】かだる(動)=仲間に入る。【参】やっぱはまる=(無関係なのに)仲間に入る。
- かでる【kade’lu】
- 動<他・下一>おかずにする。【例】ままさ・かでで・かなが=ごはんの・おかずにして・食べなさいよ。
- かでる【kade’lu】
- 動<自・下一>世話をする、面倒を見る。【例】ばさま、かででで・けぇ=おばあさんの、面倒をみてて・頂戴。
- かなへび【kanahe(n)bi’】
- 名小さいトカゲ。
- がに【gani’】
- 名蟹。【例】がに・くぅてぇ・のぉ=蟹を・食べたい・なぁ。
- かに(堪忍)【ka’ni】
- 口語堪忍してください。ごめんなさい。【例】かに、かに=ごめん、ごめん。
- がばっと【gaba’(:)tto】
- 副たくさん、どっさりと。広範囲で。【例】じぇんこ・がばっと・もっちゃぁ=お金を・どっさりと・持っている。
- がふぇ【gafe’(:)】
- 形<グ>格好が悪い、ださい。【例】がふぇぐ・ねぇ=ださく・ない。
- かぷける【ka(n)pukelu’】
- 動<自・下一>カビが生えたようになる。
- かぷける【ka(n)pukelu’】
- 動<自・下一>カビが生える。【例】このパン、かぷけで・まっちゃぁ・ねぇ=このパン、カビが生えて・しまっている・ぞぉ。
- かぶる(被る)【ka(n)bu’lu】
- 動[ラ五](傘を)さす。
- かへぐ(稼ぐ)【kahe’ηu】
- 動<他・五段>(大人が)仕事をする、働く。(子供が)部屋や物を汚す。【例】わい、なんぼ・かへぐ・っきゃぁ=あぇまぁ、なんて・散らかして・くれるのでしょう。
- がほんず【gaho’nz】
- 名大馬鹿者(「ほんず」の強形)。【派】ほんず/ほんずなし(名)。
- かます【kama’s】
- 動<他・五段>かき混ぜる。【参】かっちゃます(動)=(状況や人を)混乱させる。
- かまどけし(竈消し)【ka(n)ma(n)dokesi’】
- 名浪費家、お金がかかる人。【参】かまどの火を消すと、ご飯が食べられなくなることから。【派】かまどけす(動)
- かまどけす(竈消す)【ka(n)ma(n)mdo’kesu’】
- 動<他・五段>破産する。【派】かまどけし(名)
- がまへる【gamahe’lu】
- 動驚かせる、びっくりさせる。【例】かんに、がまへで・まったべ=ごめん、驚かせて・しまって。
- かまり【kamali’】
- 名におい。【例】へんた・かまり・すぅ=変な・臭いが・する。
- かまりっこ【kamalikko’】
- 名①におい。②香水。
- かみ【ka’mi】
- 名東京方面。
- がめっこもぢ【gamekkomo’zi】
- 名(お菓子「おやき」の)黄金焼き。
- がも【gamo’】
- 名男性器。【同】はど。【派】がもげ=男性の陰毛。
- かもあし(鴨脚)【kamoa’si】
- 名O脚。【参】鴨のような脚であることから。
- がもげ【gamoηe’】
- 名男性の陰毛。【同】はどげ。【派】がも(名)=男性の陰部。
- かもる(構る)【kamo’lu】
- 動<他・五段>かまう、ちょっかいを出す。【例】あいさ・だっきゃ、かもるな=あいつに・なんか、かまうな。
- からがぐ【karaηa’gu】
- 動<他ガ五>縛る。
- からきじ【kalakiji’】
- 名我が儘な人。【派】からきじだ(形動)。
- からきじだ【kalakijida’】
- 形動我が儘な。【派】からきじ(名)=我が儘。
- からくしゃぐだ【ka’lakushaguda’】
- 形動小生意気な。【類】いげじゃがしぃ。
- からくせぇ【kalakuse’(:)】
- 形<グ>(鼻にツーンとくるように)臭い。【例】からくせぇ・パンツ=小便臭い・パンツ。
- からぽのやみ【ka`laponoyami’】
- 名面倒くさがり。【派】からぽのやむ(動)、からぽのやみだ(形動)。
- からぽのやみだ【kalaponoyamida’】
- 形動面倒くさがりな。
- からぽのやむ【kalaponoya’mu】
- 動<他・五段>面倒くさがって手を抜く。【派】からぽのやみ(名)=面倒くさがり。からぽのやみだ(形動)=面倒くさがっている様子。
- からもむ【kala’momu】
- 動<他・五段>(無駄に)考え込む、心配する。
- からやぎ【kalayagi’】
- 名面倒くさがり。【例】からやぎ、このぉ=面倒くさがり、この野郎。
- からやぐ【kala’yagu】
- 動<他・五段>面倒くさがって手を抜く。【派】からやぎ(名)。
- かりぃ【kali’(:)】
- 形<グ>軽い。【対】もで/おもでぇ。
- かる【kalu’】
- 動<他・五段>①買う。【例】いらねもの・から・さった=要らない物を・買う・ことになった。②(髪の毛を)切る。【例】じゃんぼ・かる=頭髪を・刈る。
- かれぇ【kale’(:)】
- 形<グ>辛い。【対】あめぇ。
- かれご(借れ子)【kaleηo’】
- 名物置や馬小屋の二階に住み込みで働く農業従事者。
- がわ(側)【gawa’】
- 名外側、へり。
- がわり(側り)【gawali’】
- 名→がわ
- かん【ka’n】
- 名津軽地方独自のトランプゲーム。4人でやる「4人かん」や5人でやる「5人かん」がある。
- がんけ【ganke’】
- 名頭が大きい人。
- かんちゃわ(寒沢)【kanchawa’】
- 名<地名>弘前市寒沢町。弘前大学のそばに位置し、学生アパートが密集する地域。
- がんつける【ga’ntsukelu】
- 動<他・下一>(相手に威嚇して)ガンを飛ばす、にらみつける。
- かんとまめ【kantoma’me】
- 名落花生。津軽では節分で落花生をまく。
- がんぶ【ga’nb】
- 名不細工、ブス。
き
- きぃれぇ【ki(:)le’(:)】
- 形<グ>黄色い。
- ぎがぎがど【giηa’giηado】
- 副ピカピカに、キラキラに。【例】ぎがぎがど・なるだげ・までぇに・みがげ=ピカピカに・なるだけ・丁寧に・磨け。
- きかねぇ【kikane’(:)】
- 形<グ>気が強い。言うことを聞かない。【例】なんぼ・きかねぇ・わらし・だば=何て・気が強い・子・なんだろう。
- きぐ【kigu’】
- 名尻の穴、肛門。「きぐあな」の省略形。その形状が菊の花に似ているため。
- きぐあな【kiguana’】
- 名尻の穴、肛門。【参】けっつ=お尻、臀部。
- きしゃ【kisha’】
- 名電車、列車。弘前では、JRを「きしゃ」、私鉄の弘南電鉄を「でんしゃ」と呼ぶ。
- きしゃ(汽車)【kisha’】
- 名JRの列車。弘前では、JRを「汽車」、弘南電鉄(私鉄)を「電車」と呼ぶ。
- きつ(:)【kitsu’(:)】
- 形<グ>きつい。【例】きつぅ・さが・のぼんにゃぁ・まいね=きつい・坂を・上らなければ・ならない。【対】ゆりぃ。
- ぎっくらへんき【gi’kkulahe’nki】
- 名捻挫。
- きな【kina’】
- 名昨日。【例】きなの・ばげ=昨日の・夜。
- きのご(茸)【kinogo’】
- 名キノコ。
- きのごとり(茸採り)【kinogotoli’】
- 名キノコを採りに行くこと。キノコを採りに行く人。
- きびいぃ【ki(n)bi’i(:)】
- 形<グ>非常にうれしくて、気分が良い。
- きびちょっこ【ki(n)bicchokko’】
- 名(急尾焼きの)急須。
- きまげぇ【kima’ge(:)】
- 形<グ>腹が立っている。【例】きまげぐ・ねぇな=イライラし・ないか。
- きまげる【kima’gelu】
- 動<自・下一>腹が立つ、イライラする。【派】きまげぇ(形)=腹が立つ様子。
- きみ【ki’mi】
- 名とうもろこし。岩木山にある嶽高原はトウモロコシの産地として有名で、「だげきみ」として売られている。
- きる(着る)【kilu’】
- 動[カ上一](布団を)掛ける。【例】布団きて・寝る=布団を・掛けて・寝る。
- きれがだだ【kile’ηadada】
- 形動きれいな、美しい。【例】きれがだだ・ひと・だっきゃぁ=きれいな・人・ですよねぇ。
く
- くぅすぅ【ku’(:)su(:)】
- 動<他・五段>心配する。【例】くぅして、くぅして=心配で、心配で。
- くされほいど【kusaleho’ido】
- 名強欲な人(「ほいど」の強形)。【同】ほいどくされ。【派】ほいど(名)=欲張りな人。
- くそも(糞も)【kuso’mo】
- 副全く、全然。【例】くそも・おもしぇぐ・ねぇ=全然・面白く・ない。
- くだぐ【kuda’gu】
- 動<他・五段>(お金を)細かく両替する。【例】こまぐ・くだがいねぇ=細かく・両替できない。
- くたっと【kta’(:)tto】
- 副しんなりと。【同】くたっと。
- ぐだめぐ【gudame’g】
- 動<他・五段>説教する。【派】ぐだめぎ(名)=ぼやき、説教。
- くたらっと【kutala’tto】
- 副しんなりと。【同】くたらっと。【例】つかいで・まって、くたらっと・なっちゃ=疲れて・しまって、しんなりと・なっている。
- くぴた【ku(n)pita’】
- 名(体の)首。
- くまがる【kumaga’lu】
- 動<自・五段>(糸や髪の毛が)絡まる。【同】くまる。
- くまる【kuma’lu】
- 動<自・五段>(糸や髪の毛が)絡まる。【同】くまがる。
- くれぇ【kule’(:)】
- 形<グ>①黒い。【参】しれぇ=白い。②暗い。【対】あがりぃ=明るい。
- くんじゅ(九十)【kunju’(:)】
- 名九十。
- くんでぇ【ku(n)de’】
- 形<グ>くどい。
け
- けぇ【ke’(:)】
- 形<グ>痒い。【例】どんず・けぇ=お尻が・かゆい。
- けす【ke’su(:)】
- 動嘔吐する、吐く。
- けっこ(粥っこ)【ke’(k)ko’】
- 名お粥。【例】けっこでも・くいへぇ=お粥でも・食べなさいよ。
- けっつ【kettsu’】
- 名尻。【同】どんず。【派】けっつたぶ=臀部。
- けっつたぶ【kettsuta(n)bu’】
- 名尻の肉の部分、臀部。【略】たぶ。
- けって【kette’】
- 副かえって、むしろ。【例】けって・まね=かえって・駄目だ。
- げっぱ【ge’(p)pa】
- 名ビリ。順番の最後。
- けっぱる【keppa’l】
- 動<他・五段>頑張る。【例】けっぱった・ばって=がんばった・んだけど。
- けつまめ【ketsuma’me】
- 名空豆。
- けねぇ【kene’】
- 形<グ>弱々しい、貧弱な。【例】けねぇ・わらし・でった=弱々しい・子供・であった。
- けねぇ【ke’ne】
- 口語大したことがない、大丈夫だ。【参】まま・けねぇ=ご飯を・食べられない。
- けのしる【kenoshi’l】
- 名津軽の郷土料理「けの汁」。蕗や大根などの細かい角切りを、大豆かす(ずんだ)と一緒にみそ仕立てで汁にした物。
- けやぐ【keyagu’】
- 名友人、友達。【複】けやぐんど=友人達。
- けり【ke’li】
- 名靴。【派】ながけり=長靴。
- ける【kelu’】
- 動<他・下一>差し上げる。【例】あめっこ・け・じゃぁ=飴を・下・さい。
- げんだが【gendaga’】
- 名毛虫。
- けんど【kendo’】
- 名道路、道。【派】けんどばだ(名)
- けんどばだ【kendobada’】
- 名道路の脇、道ばた。
こ
- こい【koi’】
- 名①こいつ、この人。②これ。
- こい【ko’i】
- 形<グ>疲れた、苦痛な。【同】こえぇ。
- こえぇ【koe’(:)】
- 形<グ>疲れた、苦痛な。【同】こい。
- ごえっと【goe’(:)tto】
- 形動強引に奪う様子。【類】むんつけらっと。
- こごだり(此処辺り)【kogo(n)da’li】
- 名ここらへん・【例】こごだり・だぁ、きがねぇ・なぁ=ここらへん・では、聞かない・なぁ。
- こした【kosita’】
- 連体こんな、このような。【派】あした=あんな、そした=そんな、どした=どんな。
- ごじょっぱり【go(n)joppali】
- 名①強情を張る人。②「津軽剛情張り太鼓」
- ごじょわだ【go(n)jowada’】
- 名五臓腸、腸。
- こそらっと【kosola’tto】
- 副こっそりと。※雰囲気を強調するときは「ら」を伸ばす。
- ごそらっと【gosola’(t)to】
- 副ごっそり、大量に。【例】ゆぎ、ごそらっと・おいでった=雪を、ごっそり・置いて行った。
- こちょ【ko’cho】
- 名(学校の)校長。
- こっこ【kokko’】
- 名①(魚などの)卵。②(動物の)赤ちゃん
- こった【kotta’】
- 連体こんな、このような。【派】あった=あんな、そった=そんな、どった=どんな。
- こっちゃ【ko’ccha】
- 副こちらに。【例】こっちゃ・こいへ=こちらに・来なさいよ。【派】あっちゃ=あちらへ。そっちゃ=そちらへ。
- こどげに【kodoge’ni】
- 口語なおさらに。
- このましがる【konomasiηa’lu】
- 動<ラ五段>羨(うらや)ましがる。
- こび【ko(n)bi’】
- 名へばりつくのり状の物。垢。【派】こびたがれ(名)
- こびたがれ(こび集れ)【ko(n)bitaga’le】
- 名垢のたまっている人、不潔な人。【派】こび(名)【同】あがたがれ
- こぶら【kobula’】
- 名脹ら脛(ふくらはぎ)
- こへる【kohelu’】
- 動<他・下一>作る。【例】いま、まま・こへる・はんで=今、ご飯を・作る・から。
- こまる【komalu’】
- 動<他・五段>頭を下げる、お辞儀する。
- ごみなげ【gominaηe’】
- 名ゴミを捨てること、ゴミ捨て。【派】なげる(動)=(ゴミを)捨てる。
- こめ【kome’】
- 形<グ>細かい。性格が細かい。
- ごめ【go’me】
- 名(鳥の)かもめ。
- こらはんど【kolahan(:)do’】
- 副こんなに。【派】あらはんど=あれほど。そらはんど=それほど。
- こり【koli’】
- 名氷、かき氷。【同】こりっこ。
- こりっこ【kolikko’】
- 名氷、かき氷。【参】「こり」の上品形。
- こんき【konki’】
- 副これだけ。【派】あんき=あれだけ、そんき=それだけ、どんき=どれだけ。
- こんくり【ko’nkuli】
- 名コンクリート。
- ごんじゅ【gonju’】
- 名50、50才。【派】しんじゅ=40。
- こんだ【konda’】
- 口語こうだ、この通りだ。【派】あんだこんだ=ああだこうだ。
- こんつける【ko(n)tuke’lu】
- 動<自・下一>(人が)臍を曲げる、(物事や物が)こじれる。
- ごんぼ【gonbo’】
- 名ゴボウ。【音】ごんぼ=泣き虫。
- ごんぼ【gonbo’】
- 名泣き虫。【参】「ごんぼほり」の略。
- ごんぼける【gonboke’lu】
- 動<カ下一>→ごんぼほる。
- ごんぼほり【gonboholi’】
- 名泣き虫。【派】ごんぼほる(名)=泣く。
- ごんぼほる【gonbo’holu】
- 動泣きわめく。【派】ごんぼほり(名)=泣き虫。