津軽言語学
津軽弁辞典
あ
- あぁ【a:】
- 口語あんなに。〔同〕あしたに。
- あい【ai’】
- 名①あいつ、あの人。②あれ。
- あいったぁ【a’(i)tta(:)】
- 口語(大変な様子で)あら、まぁ。〔同〕あっっつぁ。〔例〕あっつぁ、まいった=あれまぁ、困ったもんだ。
- あがたがれ(垢集れ)【agataga’le】
- 名風呂に入らずに垢が溜まっている人。不潔な人。
- あがりぃ(明りぃ)【agaki’(:)】
- 形<グ>明るい。〔対〕くれ=暗い。
- あがる【agalu’】
- 動<自ラ五>(雨が)土砂降りになる。〔例〕あめ・あがって・くる=雨が・土砂降りになって・くる。〔参〕あがる[aηalu’]=(雨が)降り止む。
- あぎらがす(飽ぎらがす)【agilaga’s】
- 動<他・五段>飽きてしまう。
- あくたらしねぇ【akutalasine’(:)】
- 形<グ>態度が横柄で、ガラが悪い。
- あぐど【agu’do】
- 名(足の)かかと。
- あぐど(悪戸)【agu’do】
- 名<地名>弘前市悪戸。弘前市西部に位置するリンゴの産地。
- あぐばって【aguba(t)te’】
- 形<グ>大きくて邪魔だ、出っ張っていて邪魔だ。〔例〕なんぼ・あぐばってぇ・ばな=なんて・邪魔なん・でしょう。〔派〕あぐばる(動)
- あぐばる【aguba’l】
- 動<自・五段>出っ張る。〔派〕あぐばってぇ(形)=出っ張っていて邪魔な様子。
- あげぇ【age’(:)】
- 形<グ>赤い。〔例〕まなぐ・あげぇ・ばって、どした=目・赤い・けど、どうした。
- あげた【aηeta’】
- 名(口内の)上顎の部分。
- あさぐ【asa’g】
- 動<他・五段>歩く。
- あさま(朝間)【asama’】
- 名朝。
- あしだが(足高)【asidaga’】
- 名わら草履。
- あすこ【asuko’】
- 名あそこ。〔同〕あっこ。〔参〕こご=ここ、そご=そこ、どご=どこ。
- あすっこ(足っこ)【asukko’】
- 名足。
- あずましぃ【`a(n)zumasi’(:)】
- 形<シグ>心地よい、気持ちがいい。
- あだっこ【a’dakko】
- 名子守。または子守をする人。
- あだめぇ【adame’(:)】
- 名当たり前、当然のこと。〔例〕あだめに・じぇんこ・もらうき・がって=当たり前に・お金を・貰おうと・思って。
- あだり【ada’li】
- 名<卑語>体が不自由になった人。〔派〕あだる=脳卒中や脳溢血になる。
- あだる【adalu’】
- 動①脳卒中や脳溢血になり、体が不自由になる。〔派〕あだり=体が不自由な人。②食あたりをする。
- あぢ【azi’】
- 名あっち、あちら。〔派〕あっちゃ=あちらへ。
- あづぅ(厚ぅ)【azu(:)】
- 形<グ>①厚い。〔対〕うすぅ。②むかつく(奴だ)。
- あっこ【akko’】
- 名あそこ。〔同〕あすこ。〔参〕こご=ここ、そご=そこ、どご=どこ。
- あっこだり(彼処辺り)【akkoda’li】
- 名あのへん。〔例〕あっこだり・だば、ふる・べぇ=あの辺・だったら、(雪が)降る・でしょう。
- あっちゃ【a’ccha】
- 名母親、お母さん。〔同〕かっちゃ、あっぱ。
- あっちゃ【accha’】
- 名あっちへ、あちらへ。〔派〕こっちゃ=こちらへ。
- あっちゃこっちゃ【acchako’ccha】
- 名あちこち。〔参〕あっちゃ=あちらへ、こっちゃ=こちらへ。
- あっつぁ【a’ttua(:)】
- 口語(大変な様子で)あら、まぁ。〔同〕あいったぁ。〔参〕五所川原地方で使われる。
- あっつぅ(暑っつぅ)【attsu’(:)】
- 形<グ>暑い。〔対〕さんび。
- あっつぅ(熱っつぅ)【attsu’(:)】
- 形<グ>熱い。〔対〕しゃっけ。
- あっぱ【appa’】
- 名母親、お母さん。〔同〕かっちゃ、あっちゃ。
- あっぱ【appa’】
- 名お母さん。〔同〕かっちゃ、おが。
- あっぺる【appe’lu】
- 動(物を)盗む。〔同〕ぎる。〔例〕ちゃり・あっぺら・いだ=自転車・盗まれ・た。
- あでっこ(相手っこ)【a(i)dekko’】
- 名(面倒を見る)相手、対戦相手。〔例〕わぁ、もっけの・あでっこ・さにゃぁ・まね・はんで=俺、妹の・相手を・しなきゃ・いけない・から。
- あどはだり【adohada’li】
- 名おかわり。後でもう一度欲しくなること。〔派〕はだる=ねだる。
- あに(兄)【a’ni】
- 名長男。〔同〕あんこ。
- あねこ(姉こ)【aneko’】
- 名娘。
- あねさま【anesa’ma】
- 名お嬢様。
- あば【a(n)ba’】
- 名オバサン。〔同〕あばちゃ。
- あばちゃ【a’(n)baccha】
- 名オバサン。〔同〕あば。
- あぶらげ(油げ)【a(n)bula’ηe】
- 名油揚げ。
- あぶらめ【a(n)bulame’】
- 名(魚の)アイナメ。
- あべ【abe’】
- 動来なさい。〔類〕こい・へ=来なさいよ。
- あへづがしぃ【ahezugasi’(:)】
- 形<シグ>急いでいる様子。せわしない。
- あへる【ahe’l】
- 動<他・五段>焦る。
- あへんど【ahe’ndo】
- 名相づち。
- あへんど・とる【ahe’ndo-tolu】
- 動<ラ五>相づちを打つ。
- あまけ【amake】
- 名甘酒。
- あまけ(雨気)【amake’】
- 名じめっとして雨が降りそうな状態。
- あます(余す)【ama’su】
- 動<他・五段>もてあます、ギブアップする。余分にあまらせる。
- あめぇ(甘ぇ)【ame’(:)】
- 形<グ>①味が薄い。②甘い。〔参〕砂糖味の「甘い」は「さどめぇ」。
- あめくせぇ(甘くせぇ)【amekuse’(:)】
- 形<グ>①腐り気味である様子。〔派〕あめる(動)。②(性格が)甘い。
- あめる【amelu’】
- 動<自・下一>腐る。〔派〕あめくせぇ(形)=腐っているっぽい。
- あや【aya’】
- 名お父さん。〔同〕おど。〔対〕あっぱ=お母さん。
- あや(文)【aya’】
- 名①お手玉。②難癖、文句。③囃子の「転がし」。〔同〕あやっこ。〔音〕あや=お父さん。
- あやっこ(文っこ)【aya’kko】
- 名①お手玉。②難癖、文句。③囃子の「転がし」。〔同〕あや
- あらげねぇ(荒げねぇ)【alagene’(:)】
- 形<グ>乱暴な様子。
- あれぇ【a’le:】
- 連体(驚いた様子で)あれまぁ。
- あわくぅ(泡喰う)【awa’ku(:)】
- 動<自・下一>泡を食う、慌てる。〔例〕あわくって・まって=あわててしまって。
- あんこ【a’nko】
- 名①長男、お兄さん。〔参〕おんじ=次男。②おはじき。
- あんさま【a’nsama】
- 名長男。〔参〕おんじ=次男。
- あんじゃ(痣)【anja’】
- 名青あざ、あざ。
- あんだ【anda’】
- 口語ああだ、あの通りだ。〔派〕こんだ=こうだ、この通りだ。
- あんだこんだ【anda’konda】
- 口語ああだこうだ。〔例〕あんだこんだ・しても・まね=ああだこうだ・言っても・駄目だ。
- あんぶ【a’nbu】
- 名(虫の)ハエ、アブ。
- あんべ(塩梅)【a(n)be’】
- 名塩梅、具合。〔例〕あんべ・わりぃ=具合が・悪い。
い
- いぃ【i(:)】
- 口語ああそうか。ええ。はい。
- いぃ(良ぃ)【i’(:)】
- 形①良い。〔対〕いぐねぇ(形)=悪い。②(口語で)いらない。
- いいがる(良いがる)【i:ηal】
- 動いい気になる、調子に乗る。〔同〕いいきがる。〔例〕あいだっきゃ・いいがっちゅっ・きゃ=あいつはいい気になっている・よね。
- いいきがる(良い気がる)【i:kiηalu】
- 動いい気になる。〔同〕いいがる。〔例〕あいだっきゃ、いいがっちゅっきゃ=あいつは、いい気になっているよね。
- いがいがど【iηa’iηa’do】
- 副傲慢で威張っている様子。
- いがさ(良がさ)【i’gasa】
- 口語いいのか。〔例〕どじ・いがさ=どちらが・いいのか。
- いがないがな【i’(:)ηanaiηana】
- 口語なんのなんの。
- いぐでねぇ(良ぐでねぇ)【igudene’(:)】
- 形<グ>悪い。〔例〕いぐでねぇ・もんでも・くったんでいな=悪い・物でも・食べたのではないか。
- いぐねぇ(良ぐねぇ)【igune (:)】
- 形<グ>悪い。〔参〕いぃ(形)の否定形。
- いげじゃがしぃ【igejagasi’(:)】
- 形<シグ>お節介で生意気だ。
- いごせぇ(良ごせぇ)【igose’(:)】
- 口語いいですよ。〔例〕くった・ほづ・えごせぇ=食べた・方が・いいですよ。
- いずい【i(n)zu’i】
- 形<グ>むずがゆい、体がしっくりいかない様子。
- いだわしぃ【idawasi’(:)】
- 形<シグ>勿体ない。〔派〕いだわしがる=勿体なく思う。〔同〕いずい。
- いだわしがる【idawasiηa’l】
- 動<他・五段>勿体なく思う。〔派〕いだわしぃ=勿体ない。
- いっしょずに(一緒ずに)【issyo’zuni】
- 副同じく、一緒に、共に。
- いづだかんだ【izudaka’nda】
- 名時間に関係なく。〔参〕どごだかんだ=場所に関係なく。
- いづだり【izudali’】
- 名とんでもない時間に、時期に。〔類〕いづだかんだ=時間に関係なく。
- いっつが(何時が)【i’ttsuga】
- 副すでに、もう、いつの間にか。〔例〕いっつが・くっちゃぁ=もう・食べている。
- いっとごま(一時間)【i(t)togoma’】
- 名少しの時間。〔参〕いっとまが=あっという間。
- いっとまが【chottogoma’】
- 名あっという間。〔同〕いっとごま/ちょっとごま=少しの間。
- いづのこめに【i’zunokomeni】
- 副いつの間に。〔例〕いづのこめに・まま・くったば=いつの間に・ご飯を・食べたんだい?
- いっぱだだ(一端だ)【ippadada’】
- 形動趣味のよくない、変な、奇妙な。
- いっぺ(一杯)【ippe】
- 副いっぱい、沢山。〔例〕いっぺ・けぇ=いっぱい・食べろ。
- いどまなぐ(井戸眼)【idomana’g】
- 名くぼんだ眼。〔派生語〕まなぐ(名)=目。
- いの’ぐ【ino’gu】
- 動<ガ・五段>動く。
- いらう(要らう)【ila(l)u’】
- 動<ラ五>要る。〔例〕いらる・もん・だば、なげねぇし=必要な・もの・なら、捨てないし。
- いんずぃ【i(n)zi(:)】
- 形<グ>むずがゆい、体がしっくりいかない様子。〔同〕いんずぃ。
- いんつくる【i’ntsuku’lu】
- 動<他・五段>いじる、いじくる。〔類〕ちょす=いじる。
う
- うすけねぇ【usukene’(:)】
- 形<グ>気の弱い、弱虫な。〔類〕じぐねぇ=度胸がない、おっこながり=恐がり。
- うすちゃかし【u(n)suchakasi’】
- 名→ちゃかし
- うだでぇ(疎でぇ)【udade’(:)】
- 形<グ>気が滅入るくらい大変な。
- うづげる【u(n)zugelu’】
- 動<他・下一>(人に)甘える。〔例〕うづげで・ばり・いる=甘えて・ばかり・いる。
- うって【u’tte】
- 副うんと、すごく。〔例〕うって・がんばれ=すごく・がんばれ。
- うながら【unagala’】
- 名胸部の前面。
- うぬうぬど【unu’unudo】
- 副(欲にたけて)一目散に。
- うるがす(閏がす)【uluga’su】
- 動<他・五段>水に浸してしんなりとさせる。〔派〕うるげる=水に浸ってしんなりとなる。
- うるげる(閏げる)【uluge’lu】
- 動<自・下一>水分を吸って、シワシワになる。〔例〕ゆっこさ・いったっきゃ・うるげで・まったじゃ=風呂に入ったら、シワシワになって・しまったよ。
- うるだぐ【uluda’gu】
- 動<他・五段>うろたえる。〔例〕うるだいで・まって=うろたえて・しまって。
- うるへぇ【uluhe’(:)】
- 形<グ>うるさい、騒がしい。〔例〕うるへして・まね=うるさくて・だめだ。
- うるめぇ【ulumr’(:)】
- 形<グ>じっくり味わえて美味しい。
- うわっぱり(上張り)【uwappali’】
- 名上着、ジャケットやジャンパーなど。
- うんじゃめぎ【u(n)jamegi】
- 名ゾクゾクする感じ、悪寒。
- うんじゃめぐ【u(n)jame’gu】
- 形<グ>(体が)ゾクゾクする、悪寒がする。〔派〕うんじゃめぎ=ゾクゾク感、悪寒。
え
- え(家)【e’】
- 名家。
- えっと【e’tto】
- 名逆じゃんけん。負けた方が勝ちのじゃんけん。
- えっぱだだ【eppadada’】
- 形動→いっぱだだ
- えっぺこ【e’ppeko】
- 名Hをすること。
- えふりこぎ(良振りこぎ)【efulikogi’】
- 名良い格好しい、格好をつける人。
- えふりこぐ(良振りこぐ)【e’fulikogu】
- 動<他・五段>良い格好をする、格好をつける。〔派〕えふりこぎ(名)=いい格好しい。
- えへる【ehe’lu】
- 動<他・五段>いじける。〔派〕えへこんつける=いじけてしまう。
- えんかぬげる【enka’nugelu’】
- 動<自・下一>(ビールやコーラなどの)炭酸が抜ける。
- えんつける【entsuke’lu】
- 動<他・下一>いじける。〔同〕えへる=いじける。
- えんつこ【e’ntsuko】
- 名嬰児籠。
- えんと(延と)【e’nto】
- 副延々と、長々と。〔例〕えんと・のんでねんで=長々と・(酒を)飲んでいないで。
- えんび(海老)【enbi’】
- 名エビ。
- えんぷてぇ(煙ぷてぇ)【enpute’(:)】
- 形<グ>煙い、煙たい。〔例〕えんぷてして・まなぐ・しょんぼしょんぼどなる=煙たくて・目が・ショボショボになる。
お
- おいの【oino’】
- 口語うちの~。〔例〕おいの・え=私の・家。
- おおやげ【o’:yage】
- 名金持ち。
- おが(お母)【aga’】
- 名お母さん。〔対〕おど=お父さん。〔同〕かっちゃ、あっぱ。
- おがる【oηa’lu】
- 動<ラ五>大きく成長する、育つ。〔例〕わい、ずんぶ・おがった・っきゃ=あれまぁ、ずいぶん・大きくな・ってぇ。
- おじゃっこ(お茶っこ)【ojakko’】
- 名お茶。
- おせぇ(遅ぇ)【ose’(:)】
- 形<グ>遅い。〔対〕はえぇ。〔同〕とれぇ。
- おっかがる【okkaga’lu】
- 動<自ガ五>(壁などに)寄りかかる、もたれかかる。〔派〕おっかげる(他)
- おっかげる【okkage’lu】
- 動<他ガ下一>(壁などに)寄りかける、またれかけておく。〔派〕おっかがる(自)
- おっかながる【o(k)kanaηalu’】
- 動<他・五段>怖がる。〔派〕おっかなみ(名)=怖さ。おっこねぇ(形)=怖い。
- おっかなみ【okkanami’】
- 名恐怖心、怖さ。〔派〕おっこねぇ(形)=怖い。おっかながる(動)=怖がる。
- おづげ【o(n)zuge’】
- 名みそ汁。
- おっける【okke’lu】
- 動<自・下一>転ぶ。〔例〕おっけって・まった=転んで・しまった。
- おつける【o(t)tsuke’l】
- 動<他・下一>押す。津軽では「押す」と同じくらい用いる。
- おっこながり【okkonagali’】
- 名恐がり。〔派〕おっこねぇ=怖い。
- おっこねぇ【okkone’(:)】
- 形<グ>怖い。〔派〕おっかなみ(名)=怖さ。おっかながる(動)=怖がる。
- おったる【otta’lu】
- 動<自ラ五>疲れ果てる。
- おっちゃ【o’ccha】
- 名お父さん。〔対〕あっちゃ=おかあさん。〔同〕とっちゃ、おど。
- おっぽ(尾っぽ)【o’ppo】
- 名しっぽ。
- おつゆ【otsu’yu】
- 名みそ汁。〔同〕おづげ。
- おど(お父)【odo’】
- 名お父さん。〔対〕おが=お母さん。〔同〕あや、とっちゃ。
- おどげ【odo’ηe】
- 名(顔の)アゴ。
- おどご(男)【odogo’】
- 名男。〔複〕おどごんど。〔対〕おなご=女。
- おどごぶり(男振り)【odogobuli’】
- 名男らしさ。〔派〕おどご(名)=男。〔参〕おどご+ふり。
- おどごんど(男等)【odogo’ndo】
- 名男たち。単数形は、おどご。〔対〕おなごんど=女たち。
- おどゆび(お父指)【odoyu’(n)bi】
- 名親指。
- おどぢ【odo’zi】
- 名尻。〔参〕「どぢ」の丁寧語。
- おなご(女)【onaηo’】
- 名①女。複数形は、おなごんど。〔同〕めんた。②(交際相手としての)彼女。
- おなごぶり(女振り)【onaηobuli’】
- 名女らしさ。〔派〕おなご(名)=女。〔参〕おなご+ふり。
- おなごんど(女等)【onaηo’ndo】
- 名女たち。単数形は、おなご。〔同〕めらはんど。〔対〕おどごんど=男たち。
- おめぇ(お前)【ome’(:)】
- 名(二人称単数)貴方、お前、君。〔複〕おめんど、おめんだい、おめだぢ。〔同〕なぁ。
- おめだぢ(お前達)【omeda’zi】
- 名(二人称複数)あなた達、おまえら。単数形は、おめぇ。〔同〕おめんど、おめんだい。
- おめんだい(お前達)【omenda’i】
- 名(二人称複数)あなた達、おまえら。単数形は、おめぇ。〔同〕おめんど、おめだぢ。
- おめんど(お前等)【ome’ndo】
- 名(二人称複数)あなた達、おまえら。〔単〕おめぇ。〔同〕おめんだい、おめだぢ。
- おもしぇ(面白ぇ)【omoshe’(:)】
- 形<グ>面白い。〔例〕おもしぇ・して、おもしぇ・して=面白くて、面白くて。
- おもでぇ(重でぇ)【omode’(:)】
- 形<グ>重い。〔対〕かりぃ。〔例〕ずんぶ・おもでぇな=ずいぶん、重いなぁ。
- おやぐ【oya’g】
- 名親戚。〔派〕おやぐまぎ(名)=親類。
- おやぐまぎ【oyagumagi’】
- 名親類、一族。〔派〕おやぐ(名)=親戚。
- おら(俺)【ola’】
- 名(一人称単数)私、僕。〔複〕おらんど、おらだぢ。〔同〕わぁ。
- おらだぢ(俺達)【olada’zi】
- 名(一人称複数)私たち、僕たち。〔単〕おら。〔同〕おらんど、わんだい、わぁだぢ。
- おらんど(俺等)【ola’ndo】
- 名(一人称複数)私たち、僕たち。〔単〕おら。〔同〕おらだぢ、わんだい、わぁだぢ。
- おろぁ【o’loa】
- 口語(久しぶりの人に再会して)あらまぁ。
- おんじ【o(n)ji’】
- 名次男。〔参〕あんさま=長男。