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水滸伝

中国、明代の口語体の長編小説。四大奇書のひとつ。以下の４種類の本が存在する。

  1. 最初に施耐庵あるいは羅貫中が編纂したとされる１００回本
  2. １６世紀頃に1.の続編が付け加えられた１２０回本
  3. １７世紀に1.を抜粋された７０回本
  4. 中華人民共和国成立後に3.を再構成した７１回本

１２０回本が主流で、江戸時代に輸入された。

北宋時代末期の１２世紀に、山賊・宋江が、反乱を起こした逸話（宋史）をもとに作られた小説。山賊・宋江は、汚職官吏たちがはびこる世相を立て直そうと、梁山泊を拠点として１０８人の豪傑を率いて反乱を起こす。

あ

一丈青　いちじょうせい
→扈三娘

か

解 珍【かい ちん】
梁山泊第三十四位。宿星は天暴星。元は登州の猟師。実弟は解宝。従兄弟は孫立、孫新。赤黒い肌と広い肩幅を持つ。点鋼叉の達人。並々ならぬ猛獣を捕える腕をたたえて「両頭蛇」と呼ばれる。梁山泊で歩軍頭領を務める。青州、華州、曽頭市、東平府攻めに参加。遼国戦に参加。方臘戦で矢を受け死亡。
花和尚【かおしょう】
→魯　智深
花　栄【か　えい】
梁山泊第９位。宿星は天英星。前漢の弓の名手李広になぞらえて「小李広」と呼ばれる。他に「銀槍手」「神箭将軍」とも呼ばれる。妻は崔氏。梁山泊きっての弓の名手。弓以外にも槍の腕も優れ、四書五経にも精通。劉高の妻に山賊の首領として誣告され捕らえられた友人・宋江を助けるも、劉高の奸計に嵌って捕らえられる。護送中、燕順達により解放され、劉高を斬殺。清風塞を襲撃して家族を救出し、劉高の妻を斬る。祝家荘戦で伏兵の合図の提燈を打ち落とす。方臘戦で鄧元覚を倒す。宋江の死を知り呉用とともに殉死。
火眼狻猊【かがんさんげい】
→鄧　飛
郭　盛【かく　せい】
梁山泊第５５位。宿星は地祐星（ちゆうせい）。嘉陵出身で、元は水銀の行商。白い戦袍、甲冑を身につける。唐時代の名将・薛仁貴にも勝る（賽）戟の腕前から「賽仁貴（さいじんき）」と呼ばれる。梁山泊では馬軍驍将を務める。祝家荘、高唐州、呼延灼戦、青州、芒碭山、北京、曽頭市、東平府、東昌府攻めに参加。祝虎、曽塗を討ち取る。方臘戦＜烏竜嶺攻め＞で敵が転がしてきた大石に押し潰され死亡。
花項虎【かこうこ】
→龔　旺
韓　滔【かん　とう】
梁山泊第４２位。宿星は地威星。渾名は「百勝将軍」。方臘戦＜常州攻め＞で高可立に射られ落馬、張近仁の槍をのどに受け死亡。
魏定国【ぎていこく】
梁山泊第４５位。宿星は地猛星。赤鎧に身を包み、火攻めの戦法を得意とすることから「神火将」と呼ばれる。兀顔光戦で単廷珪を生け捕る。方臘戦＜歙州攻め＞で王寅に討たれる。
行者【ぎょうじゃ】
→武松
龔　旺【きょう　おう】
梁山泊第７８位。宿星は地捷星（ちしょうせい）。元は東昌府の軍官。虎の頭の刺青が首にあったことから「花項虎（かこうこ）」と呼ばれる。武器は飛槍。方臘戦中に徳清県で戦死。
金鎗手【きんそうしゅ】
→徐　寧
九紋竜【くもんりゅう】
→史　進
呼延 灼【こえん しゃく】
梁山泊第８位。宿星は天威星。棒状の打突武器・鞭を両手で２本使うため「双鞭」と呼ばれる。連環馬戦法の指揮を得意とする。元は汝寧州の都制。官軍との戦いで荊忠を討ち取る。遼国戦＜薊州、幽州攻め＞に参加し、兀顔延寿を生け捕る。方臘戦＜宣州、湖州、杭州攻め＞に参加。大金との戦いで戦死。
公孫　勝【こうそん　しょう】
梁山泊第４位。宿星は天間星。薊州生まれ。二仙山に住む道人・羅真人の弟子で、道号は一清。雨・風を呼び、竜のように天にも昇る法術から「入雲竜（にゅううんりゅう）」と呼ばれる。梁山泊では機密担当軍師を務める。遼国戦＜檀州、薊州攻め＞に参加。兀顔延寿との戦いで法術を使って勝利。兀顔光の混天象陣に対しても九天玄女の助けと法術でこれを破る。方臘戦前に二仙山へ帰る。
黒旋風【こくせんぷう】
→李　逵
扈　三娘【こ　さんじょう】
梁山泊第５９位。宿星は地慧星。渾名は「一丈青」。独竜岡三家・扈家の息女。鎧をまとい、葦毛の馬にまたがり、日月の双刀を振るう。独竜岡の三家・祝家の三男・祝彪の許嫁。梁山泊と祝家荘の戦争で、祝家の援軍として参戦。王英を生け捕るが、林沖に捕らえられる。扈家壊滅後、王英と結婚。呼延灼軍との戦いで彭玘を生け捕る。第一次北京城攻略戦で顧大嫂や孫二娘とともに戦い、関勝との戦いで郝思文を生け捕る。招安後の戦いでは王英とともに遼国軍の答里孛、方臘軍の笵疇、温克譲を生け捕る。顧大嫂や孫二娘とともに方臘軍の張道原を生け捕る。方臘戦＜睦州攻め＞で王英が戦死。夫の仇を討とうとするも、鄭彪が放った金磚を顔面に受け、落馬して死亡。
顧　大嫂【こだいそう】
梁山泊第１０１位。宿星は地陰星。渾名は「母大蟲」。登州の居酒屋の女将。東山酒店を経営し、情報収集にあたる。
混世魔王【こんせいまおう】
→樊瑞

さ

柴　進【さい　しん】
梁山泊第１０位。宿星は天貴星。渾名は「小旋風（しょうせんぷう）」。宋の太祖・武徳皇帝の丹書鉄券（お墨付き）をもつ滄州の名家の主人。梁山泊で金銭・糧食を司る頭領となる。方臘戦で、「柯引」と変名し敵の本拠に潜入。方臘を滅ぼす礎を築く。引退し天寿を全うする。
催命判官【さいめんはんがん】
→李　立
索　超【さく　ちょう】
梁山泊第１９位。宿星は天空星。短気で無鉄砲な性格から「急先鋒（きゅうせんぽう）」と呼ばれる。武器は金蘸斧（きんさんぷ）。元は北京大名府の軍隊長。遼国戦＜薊州攻め＞で咬児惟康を討ち取る。方臘戦＜石宝との戦い＞で戦死。
史　進【し　しん】
梁山泊第２３位。宿星は天微星。元は豪農の一人息子。上半身にある９匹の青竜の刺青から「九紋竜」と呼ばれる。武器は両刃三尖刀。遼国戦＜檀州、薊州、覇州、幽州攻め＞に参加。楚明玉、曹明済、瓊妖納延を討ちとる。方臘戦＜潤州攻め＞で沈剛を討ちとる。方臘戦で龐万春に弓で喉を射抜かれ死亡。
小旋風【しょうせんぷう】
→柴　進
小李広【しょうりこう】
→花　栄
徐　寧【じょ　ねい】
梁山泊第１８位。宿星は天佑星。金鎗法の教頭を勤めていたため「金鎗手」と呼ばれる。鈎鎌鎗の達人で、弓術にも優れる。 従兄弟は湯隆、息子は徐晟。遼国戦＜檀州、薊州攻め＞に参加、天山勇を討ちとる。方臘戦中、無錫県で呂師嚢を討ち取る。方臘戦で首に毒矢を受け死亡。
青面獣【せいめんじゅう】
→楊　志
石秀【せきしゅう】
梁山泊第３３位。宿星は天慧星。建康府出身で、元は薊州の薪売り商人。義兄弟は楊雄。渾名は「拚命三郎」。梁山泊で歩軍頭領として西の関門を守備。祝家荘戦で祝朝奉を討つ。高唐州、呼延灼戦、青州、華州の戦いに参加。官軍・童貫戦、高俅戦に参加。遼国戦＜檀州、薊州、幽州攻め、兀顔光戦＞で活躍。方臘戦＜杭州攻め＞で龐万春の伏兵の矢によって戦死。
赤髪鬼【せきはつき】
→劉　唐
単 廷珪【ぜん ていけい】
梁山泊第４４位。宿星は地奇星。元は凌州の団練使。黒い鎧、黒柄の槍、黒馬に騎乗し、黒い装束の歩兵を率いる。水攻めを得意とするところから「聖水将」と呼ばれる。梁山泊では小彪将兼斥候頭、西の寨を守備。魏定国とペアを組む。曽頭市攻め、東昌府攻略に参戦。遼国戦＜玉田県、幽州攻め＞に参加。兀顔光戦で敵将を生け捕る。大遼征伐に参加。方臘戦＜歙州攻め＞で落とし穴の罠にかかり戦死。
宋　江【そう　こう】
字は公明。梁山泊第１位。梁山泊軍の総首領。宿星は天魁星。保義（宋の官職で官位が低い）と呼んで下さいという意味で「呼保義」と呼ばれる。北方異民族遼や宋国内の反乱軍討伐に活躍。方臘戦＜潤州、常州、蘇州、杭州、烏竜嶺、睦州攻め＞で方臘討伐に成功。高俅の罠で、奸臣によって毒死させられる。
孫　二娘【そん　じじょう】
梁山泊第１０３位。宿星は地壮星。元は孟州の十字坡で酒店を夫婦で経営。追い剥ぎ強盗や殺人を繰り返す夜叉のような様から「母夜叉」と呼ばれる。梁山泊では西山酒店を経営し、情報探知を担当。扈三娘・顧大嫂とともに北京攻め、東平府攻めに参加。官軍・童貫との戦いに参加。遼国戦に参加。方臘戦の清渓県で杜微の飛刀を受け戦死。
孫 立【そん　りつ】
梁山泊第３９位。宿星は地勇星。弟は孫新。妻は楽和の姉、従弟は解珍と解宝、義兄弟は欒廷玉。鉄鞭の達人で槍や弓に長けている。肌色が黄色く、鉄鞭の使い手である尉遅敬徳になぞらえて「病尉遅（びょううっち）」と呼ばれる。梁山泊で馬軍小彪将兼斥候となる。遼国戦で寇鎮遠を討ち取る。兀顔光戦に西陣の副将として参加。方臘戦＜丹徒県、常州、蘇州、杭州、歙州攻め＞に参加。

た

大蟲窩【だいちゅうか】
→段　三娘
段　三娘【だん　さんじょう】
宿星は月微星。元は房州定山堡の段家荘の娘。眉太く、眼は大きく、旦那をとり殺してしまうほど凶暴なことから大蟲（虎）の窩（巣穴）すなわち「大蟲窩」と呼ばれる。王慶が叛乱を起こし楚王を名乗ると妃に立てられる。王慶軍は宋軍敗れる。南豊城で瓊英に石つぶてを受け落馬し、捕らえられ、南豊城にて打ち首となる。
鄧　飛【とう　ひ】
梁山泊第４９位。宿星は地闘星。蓋天軍襄陽府の出身で元は盗賊。狻猊（空想上の動物：ライオン）のように人肉を喰らったむくいで目が赤くなったことから「火眼狻猊（かがんさんげい）」と呼ばれる。武器は鉄鏈（鉄鎖）。祝家荘との戦いに参加。梁山泊で馬軍小彪将兼斥侯となる。高唐州、曽頭市、北京、東昌府攻め参加。遼国戦＜玉田県、幽州攻め＞に参加。兀顔光戦で敵将を生け捕る。大遼征伐で活躍。方臘戦＜杭州攻め＞で石宝に斬られ死亡。
董　平【とう　へい】
梁山泊第１５位。宿星は。河東の生まれで、元は東平府の兵馬都監。双鎗の使い手で戦術・知略に優れたため「双鎗将」と呼ばれる。梁山泊では馬軍五虎将として、西の旱寨を守備する。官軍・童貫戦で韓天麟を討ちとる。高俅戦で腕を負傷する。遼国戦＜檀州攻め＞で耶律国珍を討ちとる。薊州、玉田県、幽州の戦いに参加。　方臘戦＜宣州、湖州、独松関攻め＞に参加。独松関にて張韜の刀を背に受け戦死
張　順【ちょう　じゅん）】
梁山泊第３０位の好漢。宿星は天損星。兄は張横。元は揚子江の渡し船を装った追い剥ぎ。浪くぐりのハヤを意味する「浪裏白跳（ろうりはくちょう）」。白い肌と三すじの黒髭を持つ。梁山泊では水軍頭領となり、西南の水寨を守備。方臘戦＜潤州、蘇州、杭州攻め＞に参加。杭州城で矢や投げ槍により戦死。張横に憑依して方天定を討ち取り、宋江の前に首を捧げる。
張　清【ちょう せい】
梁山泊第１６位。宿星は天捷星。元は東昌府兵馬都監。羽の無い矢すなわち石礫を得意とし「没羽箭（ぼつうせん）と呼ばれる。梁山泊では八虎将兼先鋒使を務める。官軍・童貫との戦いで活躍、済州で周信を討ち取る。遼国戦＜檀州攻め＞で阿里奇を討ちとる。兀顔光戦で兀顔光を討ち取る。方臘戦で厲天閏に突き殺される。
鄭　天寿【てい　てんじゅ】
梁山泊第７４位の好漢。宿星は地異星。蘇州出身で、元は銀細工師。朴刀の使い手。背が高くほっそりとし、色白の美男子であることから「白面郎君（はくめんろうくん）」と呼ばれる。梁山泊では歩軍将校を務める。江州攻め、呼延灼戦に参加。遼国戦に参加。方臘戦＜宣州攻め＞で敵が城壁から飛ばしてきたひき臼が直撃し戦死。
董　平【とう　へい】
梁山泊第１５位。宿星は天立星。元は東平府の兵馬都監。両手にそれぞれ一本ずつ槍を持っていたため「双槍将（そうそうしょう）」と呼ばれる。梁山泊では馬軍五虎将となり西の旱寨を守備。遼国戦＜檀州攻め＞で耶律国珍を討ちとる。薊州、玉田県、幽州攻めに参加。兀顔光の混天象陣と戦う。方臘戦で張韜の刀を背に受け戦死。

は

白　勝【はく　しょう】
梁山泊第１０６位。宿星は地耗星。元は済州安楽村のチンピラ。昼間からこそこそつまらない悪さをしていたのことから「白日鼠（はくじつそ）」と呼ばれる。梁山泊では歩軍頭領を務める。遼国戦＜檀州、薊州攻め＞に参加。方臘戦＜潤州、丹徒県、湖州、独松関攻め＞に参加、杭州攻略中に病死。
白面郎君【はくめんろうくん】
→鄭　天寿
豹子頭【ひょうしとう】
→林　冲
樊　瑞【はん　ずい】
梁山泊第６１位。宿星は地然星。黒衣の道士で、世を騒がす魔王という意味で、「混世魔王」と呼ばれる。武器は剣撃と流星鎚。元は徐州芒碭山に籠る山賊。田虎討伐で喬道清との術比べに敗れ、公孫勝に救われる。方臘戦で宋江とともに九天玄女の天書を用いて、包道乙、鄭彪の妖術を破る。杭州で戦死。
豹子頭 【 ひょうしとう 】
→林 冲
武　松【ぶ　しょう】
梁山泊第１４位。宿星は天傷星。修行者の姿をしているため｢行者｣と呼ばれる。虎を素手で倒すほどの拳法の達人。武器は２本の戎刀。宋江、張青、孫二娘、施恩と義兄弟。方臘戦＜包道乙との戦い＞で片腕を失い、杭州六和寺で寺男となり８０歳で天寿を全うする。
母大蟲【ぼだいちゅう】
→顧大嫂
母夜叉【ぼやしゃ】
→孫　二娘

や

楊　志【よう　し】
梁山泊第１７位。宿星は天暗星。五候楊令公の孫。まばらな赤い髭と顔の大きな青痣から「青面獣（せいめんじゅう）」と呼ばれる。剣術・朴刀、弓を得意とする。武器は「吹毛剣」。騎兵の八彪将として活躍。官軍との戦いで李明を討ち取る。遼国戦・檀州攻め、薊州攻めに参加。方臘戦＜丹州攻め＞後に病死。
楊　雄【よう　ゆう】
梁山泊第３２位。宿星は天牢星。元は薊州牢役人。血色が悪い黄色い顔から「病関索」と呼ばれる。梁山泊では歩軍頭領として、西の関門を守る。祝家荘攻め、高唐州、呼延灼との戦い、青州、華州、北京の戦いに参加。官軍・童貫、高俅との戦いに参加。遼国戦、檀州、薊州、幽州攻めに参加。方臘戦後、背中の腫れものが原因で病死。

ら

劉　唐【りゅう　とう】
梁山泊第２０位。宿星は天異星。東潞州出身で、元は浪人。朴刀の達人で槍の扱いにも長ける。非常な大男で色は浅黒く脛毛が非常に濃い。鬢に赤痣がありそこから赤毛が生えているということから「赤髪鬼（せきはつき）」と呼ばれる。梁山泊では情報探知統括頭領を務める。江州攻め、呼延灼戦、曽頭市攻め、北京、東平府攻めに参加。東昌府で張清に生け捕りにされる。官軍・童貫との戦い、高俅との戦いに参加。遼国戦＜薊州、覇州、幽州攻め＞で活躍。兀顔光の混天象陣で敵を討ち取る。方臘戦＜杭州攻め＞で敵の計略にかかり門の扉につぶされて死亡。
両頭蛇【りょうとうじゃ】
→解　珍
魯　智深【ろ　ちしん】
梁山泊第十三位。宿星は天孤星。俗名は魯達（ろたつ）。元は渭水経略府の小官。全身にある花の刺青から「花和尚」と呼ばれる。筋肉隆々の巨漢で、武器は６２斤の禅杖。林冲と義兄弟。方臘戦で方臘を捕らえる。杭州で円寂。
李　逵【り　き】
梁山泊２２位。宿星は天殺星。沂州沂水県百丈村董店東の小作農の次男。相手を薙ぎ倒す際に噴き出す血煙が、まるで黒いつむじ風のように見えることから、「黒旋風」と呼ばれる。怪力と色の黒さからよく｢鉄牛」とも呼ばれる。武器は二挺の板斧。母親を虎にさらわれて激怒し、その虎の一家四匹を斬り殺す。祝家荘との戦いで祝彪を倒す。梁山泊では歩兵軍頭領を務める。鮑旭、項充、李袞とのチームで活躍。奸臣によって宋江とともに毒殺される。
両頭蛇【りょうとうだ】
→解　珍
李　立【り　りつ】
梁山泊第９６位。宿星は地奴星。冥府の裁判官という意味で「催命判官（さいめんはんがん）」とよばれる。赤髭に血走った目が特徴。元は追剥酒屋を経営。梁山泊では北山酒店を経営し情報収集を担当。遼国戦、方臘戦に参加。怪我がもとで死亡。
林　冲【りん　ちゅう】
梁山泊第６位。宿星は天雄星。義兄弟は魯智深。元は八十万禁軍教頭。豹のような顔から「豹子頭」と呼ばれる。武器は蛇矛。梁山泊で馬軍五虎将を務める。晁蓋の入山を拒否する王倫を斬殺。晁蓋を新たな首領とする。 祝家荘との戦いで扈三娘を捕縛。高唐州戦で于直を瞬殺。官軍・童貫との戦いで馬万里を討ちとる。方臘戦＜宣州、独松関、杭州、歙州攻め＞に参加。六和寺で中風にかかり倒れ半年後死亡。

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